こんにちは、はり灸いとぐちです。
今回は病気と感情についてのお話です。
「心身一如」という言葉をご存じでしょうか?
禅に由来する言葉ですが、簡単に言うと「心と身体はひとつ」
ということです。
私は鍼灸治療をしたり、逆に自分が治療を受けたりする中で
日々実感するのは、心が軽くなると身体も軽くなるし、身体が
軽くなると、心も軽くなるということです。
東洋医学の治療では、この「心身一如」が非常に重要になり
治療をする上で感情と身体の状態を切り離して考えません。
病気になる原因は、細菌やウイルス、季節の変化(暑さや寒さ)、
暴飲暴食、生活習慣など様々ありますが、感情の変化も身体の不調に
重要な意味を持ちます。例えば、イライラすると肝臓、思い悩むと胃腸、
悲しみは肺など、七つの感情「怒、喜、思、憂(悲)、恐(驚)」の
乱れが臓腑の機能に影響を与えるとされています。
どの感情も急激に感じたり、長期に渡って感じ続けたり、偏りすぎると
良くないと考えられています。
感情も治療のアプローチの一つになり、イライラした時や思い悩む時に
反応の出やすい「ツボ」というのが存在します。
病気にならないポイントの一つは、ストレスと上手に付き合うということですが、
それには感情のコントロールが重要になります。怒った時には「気」が上がって
いますし、思い悩む時には「気」が滞っています。その「気」の流れを整えることは
感情のコントロールにもなります。
その方法はヨガや呼吸法、ストレッチなど、ご自身が気持ちよく過ごせる
方法を見つけて続けてみることです。もちろん、鍼灸治療も一つの方法ですが、
ツボ押しや自宅で出来るお灸などセルフケアとして続けられるのも良いでしょう。
セルフケアにご興味ある方はお灸講座などもございます。お気軽にご相談ください。