こんにちは、はり灸いとぐちです。
たまには鍼灸師っぽいことを書いてみるぞ、
ということで「こんな症状にも鍼は良いよ」
というお話です。
最近来られた方の症状について書いてみます。
50代のAさんは、2~3年前から顔や頭だけ
急にカーっと熱くなり汗をかくことが増えていました。
でも足はいつも冷えていて、夜は靴下を履いて眠っています。
手足は冷たいのに、上半身、特に顔や頭などが熱くなる
いわゆる「冷えのぼせ」という症状です。
これは「ホットフラッシュ」ともいわれ
更年期を迎える女性に多く見られる症状ですが
20代や30代の女性でも同じような症状が出る方も
いらっしゃいます。
女性ホルモンのバランスが関係していますが
自律神経のバランスが崩れることでも
起こることがあります。
Aさんの体の状態をみてみると
脈は全体に力がない感じでお腹は
下腹部が冷えていて力がなく
みぞおちは痞えています。
舌はそのカタチや苔の状態から
力がなく水はけが良くない感じがします。
女性は年代を問わずホルモンバランスの関係で
体の調子を崩しやすいこともありますが
Aさんの場合は更年期を迎えて上記のような症状が
より強く現れるようになりました。
Aさんの場合はお腹にお灸をしたり
痞えている部分の動きをよくすることで
全体的に巡りをよくし、体を温めて力を
つけるように治療を続けました。
週に1回の治療を1ヶ月ほど続けると
ホットフラッシュの症状は徐々におさまり
夜も良く眠れるようになりました。
その後はメンテナンスで月に1度
治療に来られていますが
ホットフラッシュの症状は出なくなりました。
自律神経の乱れは、季節や環境の変化
睡眠不足やストレスなどの影響を受けやすいので
季節変わりのこの時期は注意が必要です。
自分は大丈夫と思わずに、体の疲れを感じたら
いつもより早めに寝たり、ゆっくり過ごしたり
自分の体を労わってあげましょう。
涼しくなってお花や枝も長持ち
するようになってきました。