こんにちは、はり灸いとぐちです。
今日は養生のお話です。
世の中には「健康に良いもの」が溢れています。
「これをしてはダメ」ということも溢れています。
情報が沢山あり、どれが正しいのかわからないですね。
でも、人の健康に関して言えば「絶対」というものがない
というのが正しいと、私は感じています。
人はそれぞれ違うので、万人にとって絶対というものはないのです。
先日、養生について考える勉強会に参加したのですが。
そこで所謂「健康に良い」お茶を飲み比べるという企画がありました。
5種類のお茶を飲み比べて、参加者同士で感想を言い合ったのですが。
その結果、皆それぞれ意見はバラバラでした。
同じお茶を「喉を通る感じがスッキリする」という人もいれば
「気持ち悪い感じがした」という人もいます。
同じ人でも「1回目に飲んだ時は美味しく感じたが、2回目は
美味しく感じなかった」など飲み方によっても違いました。
「以前体調の悪い時に飲んだら美味しく感じたが、今日はまずい」
という意見もありました。
人によってもそれぞれ違うし、同じ人でもコンディションによって違う。
人の心と体は常に変化しています。
だからこそ、自分の「気持ちが良い」「心地良い」という感覚が大切です。
それを養生のよりどころにする、というがポイントです。
「しなければいけないこと」「しなければいけないと思いこんでいること」
そういうものに自分の心と体を合わせていくと、「心地良い」という感覚は
後回しになってしまいがちです。それをずっと続けていくと、だんだん「何が
自分にとって気持ちが良いのか」も感じにくくなってしまいます。
健康に良いことをするのは大切ですが、それは本当に自分の心と体にとって
「心地良い」をベースにしていることでしょうか。
そういう感覚を大切にして、養生というのを考えてみるのも良いと思います。