こんにちは、はり灸いとぐちです。
先日、生命エネルギーの源である「気」について
ちらっと書きました。(気になる方はこちら)
今日はその「気」と「血」「水」とのバランスのお話です。
何事でも、バランスって大事ですよねぇ。
そして、東洋医学ではまさにそのバランスが治療のベースになります。
はっきり目に見えないエネルギーの「気」と違ってカタチのある
「血」と「水」はイメージしやすいですね。
「血」とは西洋医学でいう血液のことですが、栄養分やホルモンの
運搬など血液の役割も含めた広い意味で使います。
「水」とは汗、唾液、リンパ液など、「血」以外の体内の
水分のことを言います。
人の身体は、この「気」「血」「水」がバランスよく巡ることにより
保たれています。
「気」が不足したり「血」や「水」が滞ったり、バランスが崩れると身体の
不調が現れると考えます。
「血」「水」をモーターだとすると、「気」はモーターを動かす電流の
ようなものに例えられることもあります。
電流がモーターに使用されることにより動力となるように
「気」「血」「水」はお互いに影響しあいながら成り立っています。
東洋医学の治療の基本はこの「気」「血」「水」のバランスを
整えることにあります。
人の身体は絶えず変化するものです。その変化する状態に合わせながら
バランスを取るというのが大事になります。
鍼灸治療の場合は、はりやお灸の刺激により、患者さん自身が
身体を治そうとする力を引き出して、バランスを整えていきます。
人には元々、自然治癒力と言って自らを治す力が備わっています。
その力をサポートし、より高めるのが鍼灸治療になります。